レイニーブルーの代表曲をあげれば、「アンデスの風になりたい」
でしょうか、数ある小島メロディーの中の名曲だと思っています。

とある練習日、小島君から幾つかの新曲のプレゼンがありました。
彼はとにかく沢山曲を書く。決してすべてが佳い曲でもありませんが。
死屍累々となった数々の歌たち・・・、たとえば「愛のかたち」という
本当にドッと落ち込みそうな曲もありました。直ちに衆議一決ボツ
とはなりましたけれど。しかし佳い曲を生み出す人は、やはり数を
作るのだと彼を見ていて感じます。

そんな中で出てきた「アンデス」。「詩とメルヘン」に寄せられた女性
詩人とべあきよさんの詩で、主宰のやなせたかしさんのイラストが
ついていたものです。

これに小島君がメロディーをつけた訳ですが、「私は風になり」という
題で、男3人のレイニーの時代に既に歌っていたそうです。リズム
パターンも違っていたようです。この曲を聴いた途端、これを中山が
歌えば、素晴らしく佳い曲になると即座に思いました。

果たして「アンデス」は現在に至るまで、途中からは森野のボーカルに
支えられ、レイニーの一番の持ち歌になっています。また大変光栄
なことに岸洋子さんによって歌われることになった上に、われわれの
演奏までもが、その原曲としてほぼ同時期にキングからシングル
でリリースされるという夢のような事になったのです。音源は自主制作
したLPのもの。1979年の事でした。



レコード店の店頭に並んでいるのを見た時もそうでしたが、ある夜
仕事で乗ったタクシーのラジオから、偶然自分たちの演奏する
「アンデス」が流れてきた時、それはもう感動モノでした。

同じ頃、キリンビールにいる友人が作っていた社内バンドでは、この
曲をレパートリーにしてくれていました。そしてその活動ぶりがNHKの
テレビで紹介されることになりました。
「アンデス」が、これまでに唯一全国ネットでオンエアされたのは、あの
今は亡き大歌手、岸洋子さんではなく、また本家のレイニーブルー
でもなく、実は彼らによる演奏でした。

♪ To be continued. 2003.1.30記

アンデスの風になりたい

雨粒のひとりごと